ドーバーを渡ろう　Let's across the dover 1 2 3 4 5 6 ユーロtop map


5　　さらばU.K.

フェリーへ

がらんとした
駐車場。
ほっとした
ひとときを過ごす。

スティーブ達は
係のおっちゃんに対しては
語尾にサーをつけて
話していた。
サーなんて、軍隊だけかと思ってた。

フェリーが到着し、僕はスティーブのBMWに乗り
無事乗船を果たすことが出来た。

料金は車の料金だけで、人には掛からない。
なので、ボクはタダでフェリーに乗ることが出来た！



エゲレスさいなら！
船内

ベルギーまでは５時間程掛かるということだ。

最初はスティーブ達と一緒だったが、
会話がまるで分からず。
僕らはとりあえず乾杯。
僕はベスパの兄さんが飲み物を奢ってくれたので、ピーナツをお返しする。

実はこの時点で疲労がピークにきていた。
ずっと引きずっていた風邪が悪化してきたのだ。

僕は一人離れて、椅子に横になる。


ダニー

港で声をかけた車の青年をみつけた。
彼が笑顔を向けたのがきっかけで
しばらく話をした。

彼はダニーといって、香港とオランダとのハーフということだ。
僕らと似たアジア系の顔だった。
彼も英語がネイティブじゃないので、
スティーブ達よりもずっと聞き取り易い英語だったのだ。

なぜか意気投合してしまった。
ダニーが僕の乗車を断った理由は、得体の知れない僕が
荷物検査で薬物所持なんかがある事を恐れていたそうだ。


彼はオランダに住んでいるようで、オランダによればドライブでも
行こうと誘ってくれた。
夕日が沈むのを
ダニーやスティーブ達と眺める。

ベルギーへ


フェリーはついにベルギーの港へ到着。

時刻は１０時を回っていた。
外はもう真っ暗だ。

この後のことは全く決まっていない。


僕はダニーとお別れして
スティーブのBMWに乗り込んだ。


終わり


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