ドーバーを渡ろう Let's across the dover 1 2 3 4 5 6 ユーロtop map


5  ほんとに?ほんと?


見事に断られ、弱気になった僕だったが

うーむ、

もうついでだ!

勢いで残りの車にアタックすることにした。



次の車は家族連れだった。
感じよさげなおじさんだったが・・・。

定員オーバーで乗れないとあっさり断られた。


あーあ・・。

よし、次!

というか、ここにある車は、
次のBMWで最後なのである・・。



そこにいたのは
三人の男達。

その内の一人に声をかけた。
「エクスキューズミー」

かくかくしかじか〜
むちゃくちゃな英語をならべる。


「あーO.K」

えっ?
なんと、あっさりOK!


ほんまにいいの〜?やったー!



彼の名前はスティーブ。
彼らは、BMWのスティーブとバイクできた二人(名前は忘れた)の三人旅だった。


ボクはフェリーの受付へスティーブを連れて行く。


「この人が車に乗せてくれますよ!
 O.K?」


受付の人もまあいいかって感じで了解してくれる。

助かった!




ダンダン!


程よく、乗船する人のセキュリティーチェックが始まる。


結局フェリーの一般客は、三台の車とバイク二台だけである。

手前左がスティーブ。

右の連れの兄さんが一番親切だった。

奥の蛍光チョッキのおやじは
セキュリティーチェックをした
フェリーの職員。
僕は予期せぬ鞄チェックで、
リュックの中を
念入りに調べられた。

考えてみたら、国境越えるのだもんね。


ごそごそ

「ドラッグとか持ってねえよなあ。ははは〜」


ごそごそ。

「むっ?」「これは何だ?」


ばらして大量に持ってきた
風邪薬の錠剤や栄養剤が出てきた。


やべえ!

「あ〜それはドラッグで〜、いや!ノ〜ノ〜!ノードラッグ!」
とてもややこしい。ふ〜・・。


ごそごそ


「こりゃなんなんだ?」
「WHAT!」


ぎくっとしてみると、
日本から持ってきたホッカイロ


このミニタイプのホッカイロは
なんだか
白い粉を包んでるみたいだ!


「ドラッグじゃねえのか、おい?!」

「ちゃいます、えと、これは日本の〜・・なんなんだ?」
 こんなもんこっちにはないよなあ。

「ホット、ホット!あちちっ!」
身振り手振りで説明するが通じず・・。

パッケージにはローマ字で
DAN DANと書いてある。

「ダンダン?」
おっちゃんにはますます意味不明である。

そして


「お〜メイドインジャパン〜。」
「ノ〜ドラッグね、オーケー」
どうやら納得してくれたらしい。


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