ドーバーを渡ろう Let's across the dover | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | ユーロtop | map |
4 プリーズプリーズミー
「誰か他の客の車に乗せてもらって乗船するのはありですか?」 「う〜ん、まあそれは・・。でもあと1時間で出発だし・・。 そんな人いるのかしら?」 |
一番前の車にいたのは 若い学生風の男。 中でうたた寝していた。 ベルギーへ行くのですか?と聞いたが、なんだか要領を得ない返事。 乗客じゃないのか・・。 ボクはあきらめて波止場を後にした。 |
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だが、港をゆっくりと来た道へ戻る途中、ふと何かが囁いた。 ひょっとして、さっきの人に ちゃんと言葉が通じてなかったんとちゃう?と。 |
たかる気はないことを力説。
とにかく乗るだけでいいのだ。
しかし・・。
荷物でいっぱいで、乗る場所が無いという理由でダメだと・・。
彼はいう。
後ろにいる車の方がでかいから聞いてみろと。
あ〜、でも後ろの車なんだか怖そうなんだよ・・。
あんたに声かけるのでやっとだったんだよお・・・。
だがそれ以上厚かましくは頼めなかった。
諦めるか・・。