わくせいひつじの旅行記
/2002年中国編
上海までフェリーの旅 2

食堂


朝食の時間ぎりぎりまで寝ていた僕は、知り合った友達
(通称さるぴー)に起こされてなんとか朝食に間に合った。
食道メニューには中国料理がある。
船では日本円を使い、まだ日本にいる感覚なのだが
料理の味付けはすでに
中国料理そのものだったと記憶している。

寝ている間に、フェリーはすでに
見渡す限り海の真っただ中に進んでいた。
海を見ながら朝食を食べるのは最高である。
食堂の窓からは海が見渡せるのだ。
海面にもかなり近かったように思う。


よくデッキに出た。
二日目は四方八方、本当に海しか見えない。
昼間は熱いけど、風に吹かれてとても気持ちよかった。

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中国語講座

食堂では中国語講座が開かれる。
先生は美人の中国人添乗員さん。

旅人達は(特に男たちは添乗員さん目的もあって)
こぞってそれに参加していた。
みんなでそろってウォーシーリーベンレン
(私は日本人です)と練習する。
学校みたいでなんだか面白かった。
とりあえずリーベンレン(日本人)だけは覚えた。

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船での生活

昼間にシャワーを浴びた。大風呂もあったようだ。
夕方から眠って、目を覚ますとすでに日が落ちていた。
ロビーにいくと、みんな話に盛り上がっていた。

僕はそこに加わって話を聞いたり、飽きるとふらっと
バーの方へ行って、トランプしているグループに混ざったり
うろうろとして過ごした。

話を聞いていると、
強者の旅行者が多いことにびっくりした。
3か月とか一年以上の計画をしている奴らが結構いるのだ。
そういう旅が現実に可能なのだと初めて気がついた。

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中国ではどこに行くか決めてなかったので、
どの方面へ行くか考えていた。
僕の場合は所持金10万円分のトラベラーズチェックだけ。
計画は何も無く、帰りの船は現地から予約するので
お金がなくなるか、帰りたくなった時に帰るだけだ。

行きの船では、上海で辛くなったらすぐトンボ帰りしよう、
なんて思ったりしていた。

夜にもよくデッキに出た。
暗い海が延々と続いている。
雲から月明かりが海を照らして神秘的である。

結局行く方面も決めずこの日も寝てしまった。


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