わくせいひつじの旅行記
/2002年中国編
上海までフェリーの旅

2002年8月
大阪から上海までフェリーに乗る。
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初めて行く、一人旅。
行き先は中国。
旅程は未定。

その行き当たりばったりの旅の記録です。
まずはこの2泊3日の、乗船録。

フェリー
学生運賃
(当時)
大阪から 片道18,000円
  往復27,000円           

乗船


真夏の午後

大阪南港のロビーには
2泊3日の船旅を共にする乗客が集まっているが、
まだみな見知らぬ集団である。

学生の僕は、これが初めての海外一人旅になる。
この待ち時間が一番不安だった。

僕は二等室、定員40名の雑魚寝の部屋である。
乗船のときに隣合った同世代の旅人に話しかけられ
一緒に部屋へ向かった。

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二等室

たくさんの乗客がいたけれども、
バックパッカー(リュック背負った旅行者)は
みんな同じ二等の大部屋であり、むさ苦しかった。
この大部屋は男性専用で、女性の部屋は別にある。

寝る場所は指定されていて、一人の場所はかなり狭く

肩幅しかないマットが一人分のスペースである。
この狭いスペースで寝られるのか?とびっくりしたが、
寝る時間はみんなそれぞれ違うわけで
まあはやく寝たもの勝ち、といったところである。
実際のところ、僕は昼夜問わず爆睡してしまった。
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出発

そうして上海フェリー、蘇州号は大阪南港を出発した。
船のデッキから、大阪を見送った。
九州までは瀬戸内海を通るので。
昼間は瀬戸大橋をくぐったり、穏やかな内海が続き
なんとなくいつでも帰れる安心感があった。

日本列島を離れたのは夜中である。
九州を抜け東シナ海に出ると、昼間穏やかだった船も
バランスを崩すくらい揺れ始めた。
日本列島を離れ、
なんだかもう戻れないのかという緊張感が出る。
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船酔いが心配だったけどなんともなかった。
飛行機だと、一気にワープするような感じだが、
船だと線の旅なので遠くに旅立つというのを実感できる。

船にはたくさん旅人が乗っていた。
日本の学生、長期旅行者、中国人の家族、イギリス人?
と、年齢男女問わずいろんな人が乗っていて
いろんな話が聞けた。
みんな夜遅くまで話し込んでいた。

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