わくせいひつじ08番/top
巴里でパニック
5 初めて上陸したフランス,パリ。
ガイドブックにはないその本当の姿とは・・。



ルーラメイ



マダムの家は、小さなアトリエ風で落ち着いた雰囲気。

古い白壁に合うように、家具がうまく馴染んでいる。

お兄さんがパソコンで調べてくれている中、家の中をきょろきょろ。

むしろここに泊まらせて欲しかった。

探していたユースはこの辺にはなく、(なぜか)
さらに坂を越えた方に
別のユースがあるらしい。

マダムに礼を行って外へ出る。

お兄さんによるとルーラメイってとこまで歩けばいいとのこと。
すぐ近くだ、お兄さんはそういう。

お兄さんはドイツから仕事の帰りらしいが、一体何の仕事だろう?




言葉の壁により、それ以上の会話は断念。
礼を行って再び歩き出す。ルーラメイまで。
それより、ルーラメイって一体なんだ?

そのうち、ルーラメイとはラメイ通りのことだと分かる。
すぐ近くといいつつ、有名なサンクレール寺院の脇を通り
坂を上って降りてかなり歩き続けた。

でようやくルーラメイに。ああ、あれかも・・

Le Montclair モンクレー
ホテルといっても、独立した建物ではなく、集合したアパルトマンの一角なので、街の景観にとけ込んでいてほんとに見つけにくいんだなー。

しかし!

ユースの部屋は満室だった。部屋が満室なのは、この旅で初めて・・、
予想外の展開に発狂寸前である。


僕は疲れてヘトヘトだった。
しばらく、そこのソファーでぶっ倒れた。




パニックパニック

もう時間は夕方。
だが僕は、ユースじゃなければダメだと思いこんでた。

(しかし、実際ユースはそこまでいいものでもない、
 と気付くのは帰国した後。)

他のユースの住所は、北駅に預けたリュックの中に忘れている。
また北駅か・・。

さらに、リュックを出すのに再びロッカー料金を取られる。

ルーラメイからの眺め。正面は本屋。
実はこのユース(モンクレー)から、
歩いて
1分の所に、
別の駅があるのに、
知らないので、先ほどの駅まで
再び坂道を
延々と引き返す。


まるで悪夢である。



ここまで無駄に歩き回った原因は地図にもあった。
これを見てください。

真ん中から少し上辺りがモンマルトル周辺。
無料でもらった地図の一つ。無数の路地が交差している。すべてアルファベット。

バスに乗っても行きたい方向と逆に連れて行かれたり、余計に遠くに行ってしまったり。


この地図では
自分のいる場所すら見つけるのに苦労した。


迷いに迷いながら、やっと見つけたユースがまたも満室・・。
ついにあきらめ普通のホテルを探すことにした。



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