断っておくが、僕はこの時点ですでに
睡眠不足と風邪とで、脳の回転がほぼ止まりかけていた。
それに加え、この町のボディーブローがじわじわ効きだした。
北駅
サンラザールより大きい駅だった。
両替所やATMがあった。
しかし照明が暗いな〜。
さらに列車到着で響く音響、
なんでこんなマイナー調の音なんだろ?
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また構内には機関銃を持った兵士がうろうろしている。
ピストルではなく機関銃。 |
ようやく荷物預かり所発見。
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なんだか監獄のようで物々しい。
まず荷物をセンサーに通すセキュリティーチェクを受けなければならない。
めんどくさい。
小ロッカー、4ユーロ(約520円)。
ようやくじゃまなリュックを預けることが出来た。
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北駅周辺は治安が良くないと記憶していた。
少し駅の外を歩いてみたが、ホームレスの親父たちが叫んだりしていたので
すぐに駅に戻った。
おそらくただのオヤジ達だろうが、無知は恐怖をそそるものだ。
マドレーヌ
次に、中華航空のオフィスがあるマドレーヌ駅に向かう。
帰りの飛行機の便を変更してもらう為だ。
別に後回しでもよかったが、頭は帰りの事でいっぱいだっのだ。
なぜなら、僕の航空チケットは帰りの日を
可能な限り、何度でも変更可というものだったのだが、
本当に出来るのか心配だった。
可能な限りというとこがあやしい。
僕はこのとき、真剣に日本へ帰れなくなる事を恐れていた。
カフェ
マドレーヌ周辺はオペラ座やコンコルド、ルーブル美術館にも近い。
駅を降りてすぐにあった、
カフェ マドレーヌに入った。
眠気はピークに、倒れそうだ。
ウェイターのお兄さんが
ボンジュールムッシュ!
なるほど、こんな俺もムッシュなのか。なんだかうれしい。
チップが必要なのかなと迷ったが、結局出さなかった。
僕はバックパッカーなんだから許してくれ!
パンとサラダ、コーヒーのセットで
12ユーロ(約1560円)!
高い!ショックだった。
実はウェイターのいるカフェは値段が高いお店ということだった。
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緑の日よけのある所がカフェ
後から見るとレシートにはprix service comprisという
サービス料が付加されていたので
チップを払う必要はなかったようだ。
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オフィスの張り紙
チャイナエアのオフィスはすぐ見つかったが閉まっていた。
おかしいなー、今日は金曜だろ?
張り紙があって、どうやら休みの曜日が書いてあるようだが・・。
読めない。
まいったなー、変更できなかったら、帰りのフライトは
半月後まで待つことになる・・。
さて、がっかりしていた僕に尿意が襲う。とにかく寒いから近くなるのだ。
で、近くの教会にトイレを探しに行ってみた。
マドレーヌ教会
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階段には物乞いの方が、
カップにお金をジャラジャラ揺すって
アピールしている。
ユーロではよくホームレスだけでなく
物乞いを見かけた。
驚くのは子供の物乞いがたくさんいること。
小遣い稼ぎにだましでやってる
子もいると聞くが、
ぼろぼろの格好をして、雨の中、
地面に座ってまでやるだろうか?
これがパリの現実なのだ。
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中にトイレはなかった。
仕方なく歩いて探すことに。
この後まさかの事態が・・。
僕はパリをまだ理解していなかったのだ。
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