6.切符売り場





上海駅にいる人の数が恐ろしい。
駅の隣に外国人専用の切符売場がある。

個人で切符を取るのは難しいと聞いていた。
列車はすべて指定席制なのだ。
窓口ではとにかく「無い」と言われると噂された。
席があっても面倒な時は没有(無い)と言われるらしい。
だから根気よく何度も並び直さないといけないようだ。
人の数が半端じゃないからだと思う。

長距離の場合、その日や翌日の切符を手に入れるのは
さらに困難になるようだった。

僕たちは、この日は買わずに翌日の朝、
ワイタン近くの切符売り場に出向いた。

上海駅とは違い、がらんとしていてすぐに順番がくる。
とりあえず西の都、「西安」に向かう事にした僕は
「没有」を恐れながら、
紙に行き先などを書いてそれを窓口に出す。
なんとあっさり切符を買う事ができた。
一緒に買いにきた船から一緒の上塩さん(船では話してない)と、
西安までの相席が決定した。



なんと現在では上海駅に
自動発券機が出来ているらしい。
ボタン一つで切符が買える・・?
切符売り場
学校の体育観ほど広いのに照明は窓口の中だけ。
暗いはずだ。

どこの建物もたいてい薄暗いのでそのうち慣れる。
省エネ?
個人的に日本のようにどこもかしこも
派手に照明で明るくしているのも落ち着かないが。

約3000円、最も安い「硬席」と言われるランクの席。
どれ程恐ろしいものなのかはいざ知らず。

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