10.上海、晴天なり






翌日、昨日のたくちゃんはすでに、上海を去っていた。
朝、数人と切符を買いにいって、
肉まんと豆乳の朝食をとる。

お金は銀行でトラベラーズチェックを換金した。
また、中国の銀行は清潔な無料トイレのある
利用価値が高い場所でもある。
僕はまだ「ニーハオトイレ」に出会ってはいなかった。

昼から町歩きに出る。
一人で町を歩くのはこれが最初である。

上海はどこもここも工事のラッシュだった。
その現場では「竹」が多様されている。
またこんな都会でも上半身裸のおやじがやたら目につく。

通りすがりのおやじが、煙草をくれと言ってきた。
日本人とばれているのだ。友好のため、
一本差し出すと、全部くれと言う。
慣れてなかったのでさらに数本あげた。
おやじはそれでも不満げなので信じられない。
日本の煙草は高級品なのだそうだ。

北京路と旅人達。
人民公園付近。
中国の公共トイレはすべて有料だ。
また水洗があるのはわずかだった。
よって上海の銀行のトイレは無料のうえ、
水洗でドアもあり、かなり貴重だった。
ただし、紙は流してはいけない。
つまるというのである。
ではどうするのか?・・・。
ニーハオトイレについてはまたあらためて書きます。

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