パニック、それは普段の思考経路がストレスにより遮断され、
冷静な判断を失うこと。
これはパリでまんまと思考が遮断された一人の貧乏旅者が、
ただただ無情に歩き回る、徒労の一日の話である。
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AM6:00 バスステーション
ドイツcoln (ケルン)から paris(パリ)へ
バスで向かう。
深夜出発で7時間だ。
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バスでは全然寝れなかった。
隣に座っていた美人パリジェンヌのせいではない。
端に寝苦しかっただけだ。
そう、僕は風邪を引いていたのだ。
だが途中の休憩中に通路でパリジェンヌが振り返って
僕に言い放った謎の問いが、時より頭にこだましていた。
「etc!?」(けっこうでかい声)
フランス語、わからず・・。
僕は永遠のチャンスをうしなったのかもしれない。
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バスは、汚く薄暗い建物の中へ入った。
バスのエンジンが止まっても、
まさか到着とは思ってなかったのだが、
どうやらこの倉庫みたいな場所が
ほんとにパリのバスターミナルらしい。
ここはどこ?
てっきりパリの中心地へ到着だと思っていたのだが、
どうも様子が違うぞ。
パリの洗礼はすでに始まっていた。
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何の説明もまく、
みんな?って顔している。
なんてバスだ。
地下へ下りると、薄汚い地下鉄の駅に通じていた。
地面で眠っている人、数人あり。
しかし、何も表示がない!
ここ、何処よほんとに・・
パリとちゃうんじゃねえのか?
地下鉄の地図は壁にあるのだが、ここの駅名が分からない!
始発はまだのようだし。どうすればいいの?
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パリのトイレ |
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とりあえず横にあったトイレに行った。
見るからに汚いんですが...,
ドアにお金を入れると、鍵が開くようになっている。
0.5ユーロ(65円くらい)。しゃーないなあ。
が、お金を入れてドアを開けると・・・
便座がないよ・・。
ひどいなこの罠。
後ろの人に教えるとのだが、おーっていいながら僕の払った
トイレにそのまま入りやがった・・。
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誰か動き出すまで、
薄暗い地下で待ち続ける。
バナナを食べながら。
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しばらくすると、バスの運ちゃんがやってきて、ようやく説明しだす。
しかし何を言っているのか聞き取れない。
そのうち地下鉄が動きだした。
みんながぞろぞろ動き出したので、一緒に行ってみることにした。
どうやら切符売り場があるようだ。
それにしても寒いな〜。ダウンきてるんだけど・・・。
そして
切符売り場のおばさん、
俺の英語をなかなか理解してくれない。
発音が悪い?いや、他のユーロ圏ではすぐに買えたぞ!
いやこのおばさん、英語しゃべらないよ・・。
まさかフランスでこんなこと・・・。
しかもおばさんキレ気味だし、これは中国の公共窓口なみだよ・・・。
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なんとか買えた、
メトロの一日乗車券。
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A planet 08 sheep
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