わくせいひつじ08番/top
巴里でパニック
1 初めて上陸したフランス,パリ。
ガイドブックにはないその本当の姿とは・・。

パニック、それは普段の思考経路がストレスにより遮断され、
冷静な判断を失うこと。

これはパリでまんまと思考が遮断された一人の貧乏旅者が、
ただただ無情に歩き回る、徒労の一日の話である。

AM6:00 バスステーション

ドイツcoln (ケルン)から paris(パリ)へ
バスで向かう。
深夜出発で7時間だ。

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バスでは全然寝れなかった。
隣に座っていた美人パリジェンヌのせいではない。
端に寝苦しかっただけだ。
そう、僕は風邪を引いていたのだ。

だが途中の休憩中に通路でパリジェンヌが振り返って
僕に言い放った謎の問いが、時より頭にこだましていた。

「etc!?」(けっこうでかい声)

フランス語、わからず・・。
僕は永遠のチャンスをうしなったのかもしれない。

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バスは、汚く薄暗い建物の中へ入った。
バスのエンジンが止まっても、
まさか到着とは思ってなかったのだが、
どうやらこの倉庫みたいな場所が

ほんとにパリのバスターミナルらしい。


       ここはどこ?

てっきりパリの中心地へ到着だと思っていたのだが、
どうも様子が違うぞ。

パリの洗礼はすでに始まっていた。


チケット
ユーロバスのチケット40ユーロ(約5,000円)

何の説明もまく、 みんな?って顔している。

なんてバスだ。
地下へ下りると、
薄汚い地下鉄の駅に通じていた。
地面で眠っている人、数人あり。

しかし、何も表示がない!


ここ、何処よほんとに・・

パリとちゃうんじゃねえのか?

地下鉄の地図は壁にあるのだが、ここの駅名が分からない!
始発はまだのようだし。どうすればいいの?

パリのトイレ
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とりあえず横にあったトイレに行った。

見るからに汚いんですが...,
ドアにお金を入れると、鍵が開くようになっている。

0.5ユーロ(65円くらい)。しゃーないなあ。

が、お金を入れてドアを開けると・・・

 便座がないよ・・。

ひどいなこの罠。

後ろの人に教えるとのだが、おーっていいながら僕の払った
トイレにそのまま入りやがった・・。

誰か動き出すまで、

薄暗い地下で待ち続ける。

バナナを食べながら。

しばらくすると、バスの運ちゃんがやってきて、ようやく説明しだす。
しかし何を言っているのか聞き取れない。
そのうち地下鉄が動きだした。

みんながぞろぞろ動き出したので、一緒に行ってみることにした。

どうやら切符売り場があるようだ。
それにしても寒いな〜。ダウンきてるんだけど・・・。
そして
切符売り場のおばさん、
俺の英語をなかなか理解してくれない。
発音が悪い?いや、他のユーロ圏ではすぐに買えたぞ!

いやこのおばさん、英語しゃべらないよ・・。

まさかフランスでこんなこと・・・。

しかもおばさんキレ気味だし、これは中国の公共窓口なみだよ・・・。

なんとか買えた、
メトロの一日乗車券。
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