世界極貧ぶらぶら旅行
アントワープの夜
アントワープに泊まったミステリアスな二日間を語る!


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pm2:00

上着羽織って再び出かける。

今度はトラムを使った。

狭い町の路地を走る

Antwerp in Black and White

foto by  Eduardo Arcos (copyright)  http://www.flickr.com/people/earcos/

 

 

 

途中で、偶然、宿の? 感じ良いおやじ?と乗り合わせた。どうも、と会釈。

中は色んな人種の人たちでごった返しているのだ。

 

旧市街地まで行くとノートルダム大聖堂があった。


 O.L.-Vrouwekathedraal from the Corner

foto by  roblisameehan (copyright)  http://www.flickr.com/people/roblisameehan/

覗くだけで中を見ずに出る。

がここはネロとパトラッシュの最後の場所で、

有名なルーベンスっていう画家の絵があったようだ。知らなかった!

 

その辺りで、日本人の観光団体を見た。みなお洒落だ。

ぼくは安全の為、目立たない恰好をしていたが、観光地ではぼろ過ぎてかえって目立つ。

も少しましな格好してくりゃよかったあー・・。少なくとも観光客には見えなかったんじゃないかな。

 


あまり観光らしいこともせず、夕食を食べただけで早めに宿へもどったのだが・・。

 

街ではよく黒い服で身を包んだもみあげの人をよく見た。

教会の人かと思っていたが、ユダヤの商人だったらしい。

 

pm6:00

部屋にいると新たなる新人がやってくる。

部屋には僕しかいなかった。

 

 

 

ジム  ハロー、おれはジム。

 

ぼく  ハロー、おれはよーすけ。

 

ジム  何をしてるんだい?

 

ぼく  旅行してる。

 

ジム  どこから来たんだい?

 

ぼく   日本から!

 

ジム  おれもあちこち回ってる

 

ぼく   いいね〜。

 

ジム   ちっともよくない。家がないんだ。

 

ぼく   ・・・。

 

ジム   昨日は硬いコンクリートで寝たんだ・・。とても硬かった。

     今日はベッドで寝られる。

 

ぼく   ・・・。た、たいへんだな・・。

 

 

と話していた矢先

ベッドに寝転んでたぼくは、半分体を起こしたたまま固まった

 

 

彼は懐からジャックナイフを取り出した。

そしてその刃を立てて椅子に向かってダーツをしだしたのだ。


何なんだ・・。やばいぞ・・この人。


 


彼は  「ちっ」 といいながら投げつづけ、そしてナイフはみごとに椅子に突き刺さった。

 

僕は立ち上がったが、突然逃げるのもまずい。僕らはそのまま話し続けた。

 

 

 

ナイフが刺さったまま。

 

 

 

 

ジム   誰も俺と話をしてくれないんだが君はちがうね。


ぼく    まあ・・・ね・・。(できればもう話したくない)

 

ジム      昨日から何も食べてないんだ。



彼はどんどん話しかけてくる。部屋からでるタイミングをつかめず、なぜか彼にシャワールームを案内。

 

再び部屋へ。誰ももどってこねえし、まずいなと思ってた時だった。

これを見てみろ。

 

ジムが出したのは、透明の袋で密閉された注射器

 

頭がグルグル回った・・。


そういや、彼の眼は虚ろで、ろれつもおかしい。

 

 

 

ジム    恐がらなくていい。おれは優しい。誰も殺したりしないよ。


ぼく     ・・・あー・・・うー・・・・(言葉にならず)

 

 

僕は、とにかく二人っきりはまずいと思ったので、喉が渇いたので下に行くと切り出した。

 

 


その6に続く。

 

 

 

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