今度はトラムを使った。
狭い町の路地を走る
foto by Eduardo Arcos (copyright) http://www.flickr.com/people/earcos/
途中で、偶然、宿の? 感じ良いおやじ?と乗り合わせた。どうも、と会釈。
中は色んな人種の人たちでごった返しているのだ。
旧市街地まで行くとノートルダム大聖堂があった。
O.L.-Vrouwekathedraal from the Corner
foto by roblisameehan (copyright) http://www.flickr.com/people/roblisameehan/
覗くだけで中を見ずに出る。
がここはネロとパトラッシュの最後の場所で、
有名なルーベンスっていう画家の絵があったようだ。知らなかった!
その辺りで、日本人の観光団体を見た。みなお洒落だ。
ぼくは安全の為、目立たない恰好をしていたが、観光地ではぼろ過ぎてかえって目立つ。
も少しましな格好してくりゃよかったあー・・。少なくとも観光客には見えなかったんじゃないかな。
あまり観光らしいこともせず、夕食を食べただけで早めに宿へもどったのだが・・。
街ではよく黒い服で身を包んだもみあげの人をよく見た。
教会の人かと思っていたが、ユダヤの商人だったらしい。
pm6:00
部屋にいると新たなる新人がやってくる。
部屋には僕しかいなかった。
ジム ハロー、おれはジム。
ぼく ハロー、おれはよーすけ。
ジム 何をしてるんだい?
ぼく 旅行してる。
ジム どこから来たんだい?
ぼく 日本から!
ジム おれもあちこち回ってる。
ぼく いいね〜。
ジム ちっともよくない。家がないんだ。
ぼく ・・・。
ジム 昨日は硬いコンクリートで寝たんだ・・。とても硬かった。
今日はベッドで寝られる。
ぼく ・・・。た、たいへんだな・・。
と話していた矢先
ベッドに寝転んでたぼくは、半分体を起こしたたまま固まった。
彼は懐からジャックナイフを取り出した。
そしてその刃を立てて椅子に向かってダーツをしだしたのだ。
何なんだ・・。やばいぞ・・この人。
彼は 「ちっ」 といいながら投げつづけ、そしてナイフはみごとに椅子に突き刺さった。
僕は立ち上がったが、突然逃げるのもまずい。僕らはそのまま話し続けた。
ナイフが刺さったまま。
ジム 誰も俺と話をしてくれないんだが君はちがうね。
ぼく まあ・・・ね・・。(できればもう話したくない)
ジム 昨日から何も食べてないんだ。
彼はどんどん話しかけてくる。部屋からでるタイミングをつかめず、なぜか彼にシャワールームを案内。
再び部屋へ。誰ももどってこねえし、まずいなと思ってた時だった。
これを見てみろ。
ジムが出したのは、透明の袋で密閉された注射器!
頭がグルグル回った・・。
そういや、彼の眼は虚ろで、ろれつもおかしい。
ジム 恐がらなくていい。おれは優しい。誰も殺したりしないよ。
ぼく ・・・あー・・・うー・・・・(言葉にならず)
僕は、とにかく二人っきりはまずいと思ったので、喉が渇いたので下に行くと切り出した。
アントワープの夜
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