spring2015 KOBE |
再び神戸へきた |
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こじんまりとした通路や、低い天井。
シックな色合い。
昭和的なたたずまいを残す地下。
神戸にきた。
三宮で阪急線に乗り換え。 |
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阪急の年配を感じる落ち着きさ加減がいい。
うわついてない。
こっちがうわついている。 |
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阪急、宝塚南口駅 |
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昭和のテーマパークみたいなアーチに迎えられる。
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ビートルズをスピーカーでならしながら、
よくわからない祭りが繰り広げられていた。
恐らく音楽使用権は払っていないであろう。 |
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惜しみなく太陽を浴びる人たち。誰がビートルズを聞いている? |
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おっちゃん、いい曲だよね。 |
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手塚氏からアニメの講義を受ける。
未来のコンピューターで
アニメを作った。
最初、乗り気がしなかったが、一緒にきた友達が
進めるのでしぶしぶ作る事にした。
リクエストはネコということだった。
このコンピューターにまったく期待出来なかったが、
10秒で作ったアニメには予想以上に満足できた。 |
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あらためて、僕は直接には、手塚氏にほとんど影響を受けずに育ったのだと分かった。 |
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調べると岡本という所が近くにある。 |
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元町へ
古着ばかり目がいっていた時代が終わり、
改めて見ると喫茶天国だと知る。 |
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元町のとある老舗カフェに行った。
外から覗くと店内は満員、
年配の神戸っ子のたまり場のようでいい感じである。
その昭和な猥雑な店内に空いたテーブルを見つけ、
珈琲とケーキをそれぞれ頼んだ。
順番にいれてくれるうまい珈琲を待つのは苦ではない。
頬杖をついて
ウェイトレスさんがカウンターに戻るのを見届け、
今日の出来事を整理するように宙をぼんやり眺めはじめた。
とその矢先、いきなり2つの珈琲カップが目の前に飛び込んで来た。
おまちどうさま、と聞こえた気がした。
事態がのみこめずに、僕はただぼんやりと目の前に差し出された
珈琲カップをこれはなんのオブジェクトだろうというふうに
見つめ続けた。
注文が違いましたか?
とウェイトレスさんが困惑した様子で尋ねた。
それでも僕は返事もできずに、ただすわった目で
カップを眺め続ける。
ウェイトレスさんも困った様子で珈琲を持ったまま立ちすくんでいた。
僕は混雑した珈琲屋で、
注文したものが運ばれてくるのには、
少なくとも五分以上はかかるものだと考えてた。
勝手にドリップ珈琲であるとも思っていた。
これは何かの間違いだろうと。
僕の求めているものは、
もっと時間をかけてゆっくりやってくるものだと。
こんなに早く出来るはずがない。
ふざけてるのか?そんな感じかもしれない。
事態に気づいた横の友達がかわりに、これでいいですと返答してくれた。
注文して10秒でテーブルに珈琲が現れた。
こんなのは初めてだった。
しらふにもどってから、
ドリップだ、サイフォンだということよりも、
そのすばやい芸当に恐れ入った。
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FIN |